農場から届ける国産ピッグレザーアイテム

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イチオシスト:倉持 信宏
株式会社 山西牧場 代表取締役 茨城県で家業を引き継いで養豚を営んでいます。生産している豚肉をはじめ加工品の制作、販売に取り組んでおります。 2022年に自社農場で育った豚の革を活用したレザー製品を制作しました。

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豚のプロと革のプロがつくるバッグ&ウォレットの魅力

どのような商品ですか?

豚のプロと革のプロがつくるバッグ&ウォレット

自社農場で育った豚革を使用したバッグや財布です。 実は、豚革は日本の屠畜法ならではの素材です。 というのも、中国やヨーロッパなど海外では皮も肉と一緒に食べるのが一般的。 まだ、多くの方に知られていない「豚革」という 日本ならではの素材を、畜産とレザーのプロが組んで工程ひとつひとつを見直して製作しました。 生産、鞣し、染色、製作まで全ての各工程を日本の職人たちが務めた一品。 ツヤがありながら表情を楽しめて、使うほどに育つレザー製品は 軽くも柔らかく、しっかりとした生地と使いやすさを重視したシンプルなデザインが特徴です。

この商品のイチオシポイントは?

イチオシポイントは3つあります。 一つは豚革ならではの軽さとコシ。 繊維が密でありながら通気性がいいのが豚革の特徴ですがその特徴を存分に活かした 見た目以上に軽く柔らかな仕上がりです。 もう一つは製法。 植物成分タンニンでの鞣しは手間のかかるなめし法ですが、ナチュラルな表情が活き、使っていくと色も質感も深みを増します。 通常のオイルドレザーよりも多くのオイルとワックスで皮革の芯まで油分を通すプルアップという仕上げにより扱いやすいレザー製品になっています。 最後に、ミニマルなデザイン。 バッグとウォレット、いずれもシンプルながら最低限必要なポケットやファスナーを備えたデザインになりました。

なぜこの商品を開発したのですか?

豚のプロと革のプロがつくるバッグ&ウォレット

元々、我々は肉豚の生産に取り組んでいますが 生産においては肉だけでなく内臓や骨、皮などさまざまな副産物が生まれます。 欧州のメガブランドが日本の豚革を買いつけに来たりもする中、日本では自国の豚革のクオリティについてほとんど知られていません。 実際に、日本生まれのピッグレザーの9割近くが海外に流れています。 日本のほかのどの業界にも見られるように、その価値の伝達のむつかしさと働き手の高齢化により、鞣し工場の閉鎖も相次いでいます。 畜産に携わる者として、自分たちの牧場で育てた豚を、自分たちの国で素材として活かしたい。 そんな思いから今回のプロジェクトに着手しました。

開発において苦労した点は?

豚のプロと革のプロがつくるバッグ&ウォレット

何よりも表情を生かしながら使いやすいレザーにするための鞣し(なめし)や染色、仕上げを調整する工程です。 今回プロジェクトにあたってはレザーのプロの方々とチームを組んで取り組みましたが 実際に工場に足を運んでは ・豚革ならではの表情を残すこと ・適度な柔らかさでコシのある仕上げにすること ・手入れが簡単なレザーにすること ・イメージした色味に近づけること などバランスを考えながらたくさんのサンプルから一つの仕様を決めました。 コロナ禍ということもあり、サンプルのやりとりや試作、打ち合わせを重ねていく作業はむつかしい取り組みでした。

この商品をどのような人に使ってほしいですか?

豚のプロと革のプロがつくるバッグ&ウォレット

まずは勿論レザーが好きな方です。 牛革や馬革はよく知られていますが 豚革はさまざまな製品に使われながらあまり着目されることは多くありませんでした。 豚の生産者として今回革に取り組んでみて豚革の持つ質感や軽さ、柔らかさに驚きました。 扱いやすくも経年変化を楽しめるアイテムに仕上がっております。 次にシンプルなアイテムがお好きな方 余計な装飾は控え、使いやすさとミニマルなアイテムに仕上げました。 そして「サステナブル」という言葉に関心がある方。 批判の目もありますが豚肉が食べられる中では革は副産物として生まれ続けます。 レザーも大切に使い、活用することが循環の一つの形ではないかと考えます。

DATA

株式会社山西牧場/3 é monレザー

トートバッグ サイズ(実寸値) 横幅32.0cm×縦36.5cm マチ9.5cm 外ポケット幅13cm ハンドル長さ60cm クラッチバッグ サイズ(実寸値) 横幅29.0cm×縦20.8cm 外ポケット幅14cm ハンドル長さ33cm コンチネンタルウォレット サイズ(実寸値) 横幅19.0cm×縦9.5cm 厚み約1cm コンパクトウォレット サイズ(実寸値) 横幅10.0cm×縦7.5cm 開いた場合の最長22.2cm

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